ネイルサロンへ定期的に通う人は増加し、ネイルサロン業界はリピート客をいかに増やしていくかがポイントになります。そのため自店に合った集客方法を実践することが重要です。
本記事では、ネイルサロンの集客方法と成功のコツを徹底解説。これから店舗オープンする方や、すでにオープンしたけれど集客が伸び悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
- ネイルサロンができる集客方法のすべてが分かる
- 集客を成功させるコツが分かる
- 集客時の注意点が分かる
ネイルサロンの集客方法7つとは?具体的に紹介
ネイルの施術内容は体験してからでないとお客様には分かってもらえないため、お店をアピールして情報発信することが集客において重要になります。また施術後のリピート客を増やすための仕組み作りも大切です。
店舗に集客する方法は様々ですが、ここでは特にネイルサロンに特化した集客方法を7つご紹介いたします。
7つの集客方法は大きく分類すると、インターネットを活用した「オンライン集客」とそれ以外の「オフライン集客」の2種類です。
集客方法 | オンライン・オフライン |
---|---|
1.InstagramやTwitterなどSNSの活用 | オンライン |
2.YouTubeで動画発信 | オンライン |
3.LINE公式アカウントの活用 | オンライン |
4.Googleビジネスプロフィールの活用 | オンライン |
5.集客用ポータルサイトへの登録 | オンライン |
6.チラシ配り(ポスティング) | オフライン |
7.看板の設置 | オフライン |
上記7つの集客方法それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1. InstagramやTwitterなどSNSで集客する
ネイルサロンの顧客ターゲット層は20代~30代の女性が多いのではないでしょうか?ネイルサロンのターゲット層の利用率が高いSNSが、TwitterやInstagramです。
SNSで集客するメリットは以下4つです。
- 費用がかからない
- 手軽に不特定多数のターゲットへ情報発信できる
- 店舗のブランディングにつながる
- 予約ページへの自然な誘導ができる
WEB広告や動画広告などオンラインの集客方法の多くは利用すると費用がかかりますが、SNSは無料で集客できる点が大きなメリットです。また情報の拡散性も高く、自店のPR・ブランディングにもつながります。
さらにプロフィール欄に自店のホームページや予約ページのURLを記載できるため、SNSを通してファンになってもらえれば自然な流れで集客につながるでしょう。
それぞれの使い方・特徴を以下の表にまとめました。様々なアイデアで自店の集客・ブランディングに活用しましょう。
特徴
時系列で情報発信ができる。最も拡散力が高いSNSで、同じ趣味趣向を持った人の間で広まりやすい。
利用例
最新のネイルデザインの紹介や施術者のプライベートな投稿して人となりを見せられる。また最新のキャンペーン情報の発信ができる。
特徴
友達の友達、といった知り合いからの繋がりや紹介で集客できて、シェア機能によって多くの人に見てもらえやすい。また他のSNSとの連携も可能。
利用例
写真をまとめてアップロードして掲載すれば、ネイルサロンの雰囲気や魅力を伝えられる。シェア機能で紹介につなげていく。
特徴
友達の友達、といった知り合いからの繋がりや紹介で集客できて、シェア機能によって多くの人に見て写真投稿がメイン。ネイルアートの発信と相性良く、ストーリーでリアルタイムな店舗情報も発信可能。さらにショッピング機能で関連グッズの販売もできる。
利用例
実際に施術したお客様のネイル写真を投稿したり、ハッシュタグをつけて発信。
ストーリーのハイライトを利用すれば、施術メニューやお店へのアクセスを伝えられる。
Instagramはネイルサロンとの相性が良く、写真を通して自店舗のネイルのデザインをアピールすることができます。
また、ネイルをする方は自分のしたいネイルのデザインなどをInstagramで探す傾向もわかっているので既に始めている店舗も多いでしょう!
2. YouTubeで集客する
オンライン集客の2つ目はYouTubeです。YouTubeは誰からも愛されている動画プラットフォームで、誰でも簡単に動画投稿が可能となっています。
- ネイルサロンの雰囲気・施術の様子をしっかりと伝えられる
- 動画で自店の紹介をすれば、安心感を提供できる
画像やテキストでは伝わりにくいネイルサロンの雰囲気・ネイル技術・施術内容は、YouTube動画を用いることでうまく伝えることが可能です。サロンの内装デザインや施術の様子を撮影すれば、多くの人に見てもらえて集客に繋がります。
またYouTube動画で情報量が多く伝わることによって、見たユーザーに安心感を提供することが可能です。次はYouTube集客のメリットを見ていきましょう。
- 長い時間の動画投稿が可能
- 画質が良い
- スマートフォンで撮影〜投稿まで手軽にできる
- WEBサイトやSNSでリンクを貼って様々な場所で公開できる
- Google検索と相性が良く、上位表示される可能性がある
InstagramやTwitterでも動画投稿は可能ですが、YouTubeの方が長い時間の動画投稿ができる・画質が良いといったアドバンテージがあるため集客において効果的です。
またスマートフォン1台だけで撮影〜投稿まで完結できるため、高性能カメラはなくても大丈夫です。
投稿した動画は、WEBサイトやSNSでリンクを貼ることもできるため様々な場所で公開できるメリットもあります。
3. LINE公式アカウントを開設して集客する
オンライン集客の3つ目は、LINE公式アカウントです。新規顧客よりもリピート客を増やすことに向いている集客方法となります。
LINEは日本国内での利用率は90%以上(参照:総務省|令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(P.12))。誰にとっても非常に身近なツールなので集客においても効果が高いと言えます。
店舗のLINE公式アカウントに登録してもらうことで、以下の4つができます。
- 登録者に対して一斉にメッセージ送信できる
- LINE限定の電子ポイントカードを作成できる
- LINE限定のクーポンを配信できる
- 予約調整が柔軟にできる
普通のLINEと変わらずにお客様とやり取りができるため、お店側もまるで会話しているかのように細かな提案・確認ができます。予約調整も柔軟に対応可能です。
また自分のLINEアプリとは別にLINE公式アカウント専用のアプリをダウンロードするので、プライベートと混ざることなくお客様の管理もできます。
LINE公式アカウントのプランは3種類あります。
プラン | 料金 | 一斉送信 | 追加メッセージ |
---|---|---|---|
フリープラン | 無料 | 1,000通まで | 送れない |
ライトプラン | 月額5,000円 | 15,000通まで | 5円 |
スタンダードプラン | 月額15,000円 | 45,000通まで | 〜3円(利用するほどお得に) |
初期費用は無料で、フリープランを用いても十分に使うことができるため、まずはフリープランで店舗のLINE公式アカウントを導入してみるのがおすすめです。
4. Googleビジネスプロフィールに登録して集客する
オンライン集客の4つ目はGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)です。
Googleビジネスプロフィールとは、店舗情報を登録すればGoogle検索やGoogleマップ検索に表示させることができる無料ツールです。
- 店舗名
- 営業時間
- 住所
- 電話番号
- Webサイト
- 口コミ
- 店舗の写真
Googleビジネスプロフィールを利用すれば、Google検索やGoogle Mapのユーザーに対して自店ネイルサロンをアピールすることができるので、知名度アップや集客効果アップが狙える仕組みになります。
具体的には、「地域名+ネイルサロン」といった検索で表示される、もしくはGPSを利用した現在地周辺のお店として表示されるケースが多いです。そのときお店の口コミや写真からお店選びをするユーザーは非常に多いと言えるでしょう。
また、Googleビジネスプロフィールでは他にも様々なできることがあります。
- リアルタイムでの情報発信
- 検索数やアクセス数など分析情報の閲覧
- 口コミの管理
- WEBサイトの作成
登録も非常に簡単なので、無料のオンライン集客ツールとしてGoogleビジネスプロフィールを使わない手はないといえるでしょう。
5. 集客用ポータルサイトに登録して集客する
オンライン集客の5つ目は、集客用ポータルサイトへの登録です。ポータルサイトの代表として、「ホットペッパービューティー」や「ネイルブック」などが挙げられます。
こちらもほぼ必須といえる集客方法の1つです。
なぜなら、ポータルサイトには全国のほぼ全ての美容サロンが網羅されており、ネット予約も簡単にできることから、美容サロンを探している人のほとんどがポータルサイトを利用しているからです。
- サイト利用者数が多く、新規顧客の獲得に効果的
- ネイルサロンを探している人が閲覧するためターゲットが最初から絞られている
- 口コミ機能やブログ機能まで備わっている
- ホームページの代わりになる
集客のポイントとしては、口コミを多くの人に書いてもらうことです。ポータルサイトで数多くのお店を比較・検討するユーザーは、口コミを判断基準にすることが多くあります。そのため来店したお客様に「口コミ投稿必須のクーポン」を提示するなど、工夫が施しましょう。
6. 実際にチラシ配りを行って集客する
ここからはインターネットを利用しないオフライン集客をご紹介します。
1つ目は、チラシ配り(ポスティング)です。
お客様にとってネイルサロンが自宅から通える範囲にあるかどうかは、お店選びで重要な要素になります。距離の近さが重要なのは、Googleマップ検索で現在地周辺が表示されることからもお分かりいただけるでしょう。
そのためお店から近くの距離にいる人に100%必ずアプローチできる方法として、チラシ配りが効果的です。インターネット上のオンライン集客では不特定多数の人には発信できるものの、お店から近い距離にいる人が必ずしも見てくれるわけではありません。
チラシ作りはデザインが重要なので、クラウドソーシングサイトなどでチラシデザインの作成を依頼すればプロに作成してもらうことが可能です。
またチラシにはSNSやWEB予約サイトのQRコードを掲載することで、よりサロンを詳しく知りたい人や予約したい人への案内もできます。このようにオフラインからオンラインにつなげる方法も集客において大切なポイントです。
7. 看板を設置して集客する
二つ目のオフライン集客方法は、看板の設置です。
近隣の人や通りかかる人へのお店の認知やブランディングに重要で、近所でサロンを探している人がいればふらっと立ち寄る方もいるでしょう。
お店のロゴデザインの作成がポイントとなるため、想いやお店のコンセプトを込めたロゴデザインとともに看板を作成するのが良いでしょう。こちらのデザインもプロに依頼して作成してもらいましょう。
ネイルサロン集客で今すぐできる成功のコツ
ここまで7つの集客方法をご紹介しましたが、より成功率を高めるための集客のコツをお伝えいたします。
- ターゲット設定を行う
- 競合ネイルサロンの情報収集・整理を行う
- 口コミでの広がりを大切にする
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ターゲット設定を行う
ターゲット設定を行うことで、SNSでの発信内容などに一貫性を持たせることができます。
例えば、「20代会社員女性。シンプルなネイルが好きで、定期的にデザインを変えたい。」「30代主婦。平日の午後にサロンへ通いたい。」といったように生活スタイル・性格まで想定して、ターゲット設定することがポイントです。
ターゲット明確にすることでより自店の強み・特性を活かすことができるでしょう。
また、サロンのある地域や出店予定の地域には、ターゲット層がどのくらいいるのか把握するために、地域の年齢層・職業を分析すると良いでしょう。
競合ネイルサロンの情報収集・整理を行う
2つ目のコツは、競合のネイルサロンをチェックすることです。
出店予定の地域やすでに出店している地域に、どのくらい競合ネイルサロンがあるのか調査し、それらと差別化を図りましょう。そのために自店の強みはどこにあるのか、どこにターゲット設定しているのかも重要になります。
競合サロンにはなく、自店にはある強みをしっかりとSNSやチラシなどでアピールすることができれば、新規顧客はもちろん、リピーターを増やすことが可能です。
口コミでの広がりを大切にする
3つ目のコツは、口コミを大切にすることです。
Googleビジネスプロフィールやポータルサイトの口コミが広がれば、人気のあるサロンになる可能性が上がります。
口コミは、新規顧客が来店を判断する基準になることが多いです。
また、口コミは実際に施術を体験した人による情報なので、信憑性が高いと思われやすい特性があります。
また、SNSにおける口コミ(お客様の投稿)も重要で、感想の投稿が広がっていくことで2次的な拡散がされ集客につながっていきます。
Googleビジネスプロフィールやポータサイトを利用し積極的に口コミの獲得をおこなっていきましょう!
ネイルサロン集客での注意点とは?
集客したい気持ちが前面に出てしまうと、お店としての価値を下げてしまうケースもあります。ネイルサロンで集客時に注意しておきたい点は次の2つです。
- 施術料金の下げすぎに注意する
- SNSやブログの投稿頻度・内容に注意する
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
施術料金の下げすぎは店舗の価値を下げる
お店をオープンしたばかりはリーズナブルな料金で施術することで集客しがちですが、「安かろう悪かろう」という言葉の通り、安い料金は人を不安にさせてしまう要素もあります。
少し料金が高くても良いサービスを受けたいと考える人は多いものです。そのため施術料金の下げすぎは店舗の価値を下げると考えた上で、相場と比較して料金設定しましょう。
料金を低くする場合は、店舗オープンキャンペーンの一環で、施術を体験してもらうことを目的に期間限定で行えば、不信感を払うことが可能です。
また料金設定を低くする店舗が出現すると、業界全体の価格崩壊が起きる可能性もあり、回り回って自分の店舗にもメリットが得られなくなることも起こり得ます。
SNSの投稿頻度・内容に注意する
SNSの投稿は不特定多数の人々に発信できるメリットがある反面、それだけ色々な人の目に触れる媒体でもあります。
そのため、ネイルサロンに関連する情報以外のプライベートの投稿には少し気を使う必要があります。
ネイルと関係のない投稿が多くなると、本当に欲しい情報が埋もれてしまいユーザーが離れてしまうからです。
サロンのオーナーの人となりや想いを伝えることも重要ですが、節度を持ってお客様目線でSNSの投稿頻度・内容について企画していきましょう。
まとめ:様々な集客方法を試してみよう
本記事でご紹介したネイルサロン集客方法7つは、いずれもコストをかけずに高い集客効果が見込めます。一気に全てを実践するのは難しいですが、1つずつ様々な集客方法を試してみることが重要です。
まずはSNSやGoogleビジネスプロフィールといった無料でできる方法から試してみましょう。ぜひ本記事の内容を参考に、地域でナンバーワンのネイルサロンを目指してみてください。
パティシエ、カフェ店長として複数店舗の運営を10年以上経験。その際にMEOやInstagram運用、SEO対策の知見を蓄積。その後、株式会社トライハッチに参画。マーケティングサポート本部の責任者として、お客様のMEOやSEOを中心に上位表示や来店増加を支援。その他にもMEOのランキングシグナルにおけるアルゴリズム解析やチームマネジメントを実施。累計3,000店舗以上のMEO支援実績。