Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)という言葉は、店舗オーナー様からすると既にご存じの方も多いかと思います。

「流行っているからとりあえず始めてみたい」「流行っているからとりあえず対策している」等、「とりあえず」という感覚でGoogleビジネスプロフィール運用を行っている店舗オーナー様が多いのではないでしょうか。

本記事では、直近の検索市場の変化を紹介しつつ、Googleビジネスプロフィールを運用する理由について解説をしていきます。

本記事でわかること
  • Googleビジネスプロフィールを運用する重要性を根本から理解できる
  • Googleビジネスプロフィールが持つ集客力が理解できる
  • 店舗がやるべきマーケティング手法が理解できる

Googleビジネスプロフィールとは?

Googleビジネスプロフィールの概要は簡単に説明していきます。

下記の通り、マップに店舗情報が表示され、ユーザーは興味のある店舗情報を比較検討して来店行動に移すことができます。

Googleマップ

Googleは「ユーザーファースト」という理念を掲げている通り、ユーザーの検索意図に対して満足のいく結果を表示させることを目標としています。

そのため、この表示順位は「検索ユーザーから店舗までの近さ」、「ユーザーが検索したキーワードと対象となるGoogleビジネスプロフィールの関連度」といった形で、ユーザーにとって有益な結果が出せるようGoogleが定めるアルゴリズムに則り表示順番が決まっています。

例えば⋯⋯

歯医者を探していて居酒屋の結果が出ないことが究極の例えとなり、居酒屋と検索された中でも一番関連度が高いGoogleビジネスプロフィールが表示されるとイメージしていただけるとわかりやすいかと思います!

また、このマップ表示は「店舗名」や「地域×サービス名」といった、「その店に行きたい」「そのエリアでそのサービスを受けたい」という来店モチベーションの高いユーザーが発見することが多い媒体となり、店舗の集客手法としては非常に重要な媒体になります。

次から、Googleビジネスプロフィールが必要な理由を市場の変化をもとに詳細に解説していきます。

検索市場の変化

近年の検索市場に変化が起こっています。飲食業界向けの調査結果になりますが、「グルメサイトに関する意識調査」の調査が行われ、「ぐるなび」や「食べログ」などのグルメサイトの利用率が下がり、Googleが初めてトップになったという調査結果が発表されています。

ご覧頂くとお分かりいただけるよう、2年前の2020年と比較し、2022年現在の店選びはGoogleが一番に活用されていることがわかります。

グルメサイトの場合、店舗側の宣材写真により印象操作ができてしまいますが、Googleは第三者の写真投稿やクチコミといった、店舗側からの情報提供だけでない信頼感や安心感を持てることで利用率が伸びていると考えられます。

近年コロナウイルスという流行病もあり、投資リソースに限りがある店舗様が多い中、有料掲載となるグルメサイトよりも、無料で活用ができるGoogleビジネスプロフィールを活用することが今の店舗集客にとっては最も必要な集客手法といえます。

Googleビジネスプロフィールは万能ではない?

Googleビジネスプロフィールでの集客はとても効果的であり、行うべき施策の一つですが、Googleビジネスプロフィールも万能ではありません。

Googleビジネスプロフィールは来店動機の高いお客様に対して、店舗の魅力を伝えられる為、来店に大きく貢献できる媒体であることは間違いありません。

しかし、『検索してくれたユーザーにしかGoogleビジネスプロフィールの情報を届けることができない』弱点があります。

「地域×サービス名」で検索する月間ボリュームは地域にもよりますが、数十~数百程度となることが多く、多くのユーザーを取り込む必要がある場合、Googleビジネスプロフィールだけの運用では物足りません。

取りこぼしだけを防ぐための運用だけでは大きく来店数などは伸びない可能性が高いため、「その月間検索ボリュームを増やす(検索行動をさせる)ためのWEB戦略を別軸で考えておく必要があります。その内容を下記に図で表しています。

ユーザー行動

「潜在層(店舗を知らない層)」のユーザーが最も多く、そうしたユーザーにいかに店舗へ来店してもらうように認知をするかも重要なポイントです。

つまり、Googleマップでの検索行動をさせる前段階として、SNSやチラシ、駅看板といった「発見」してもらうための集客手法も同時並行で進めることもおすすめです。

特に、InstagramといったSNSは費用が掛からず運用を行っていけるため、Googleビジネスプロフィールの運用とセットで対応することで、効果がより高まる傾向にあります。

トライハッチでは、Instagramの分析ツールを月額無料でご導入頂けるフリープランもありますので、ご興味があれば是非ご検討ください。

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ユーザーの検索行動を理解する重要性

検索市場が変化し、Googleを活用した店舗選びが増えてきているとお伝えしてきました。

そんなユーザーの検索心理もあわせて紹介します。

DECAX

以前までのマーケティング手法は赤文字で記載をしている「AISAS」が主流となり、広告を見てもらう「注意喚起」から興味を持ってもらい、意思決定から行動までつながるシンプルな心理状態でした。

ただ、現在は「DECAX」という考え方に移り変わってきています。

その移り変わりの理由はスマートフォンの保有率の増加と、web上の情報の拡充にあります。

①スマートフォンの保有率増加

スマートフォン比率94%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及
引用元:スマートフォン比率94%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及

2022年1月の調査によると、日本国内でスマートフォン、ケータイの所有者のうちスマートフォン比率が94.0%となっています。年々、日本国内におけるスマートフォン比率は増加しており、2010年には4%程度だったスマートフォンの所有比率が、2015年に5割を突破し、2019年に8割、2021年には9割を超え、2022年にはスマートフォンの比率は94%になっていることがわかります。

ユーザーはいつでもどこでも、気軽に情報収集ができる市場になっているからこそ、自分のタイミングで能動的に情報収集することができるようになっています。

②WEB上にある質の高い情報が膨大になっている

少々古いデータになりますが、流通する情報量が右肩上がりに伸びていることがわかります。

数年前のデータでこの伸び具合となりますので、2022年現在だと更に情報量が多くなっていることが想定できます。

1点目のスマートフォンの普及率増加から、いつでも情報収集ができる状態になっていることにプラスし、検索をすればほしい情報が手に入るというWEB上の情報量の増加という点も後押しをしているユーザー心理となっています。

上記理由から、一次情報の発見後、二次情報以降は「検索」することで様々な媒体で情報確認を行い「間違いない」という判断をより確実なものとする傾向になっている点がDECAXというマーケティング手法に切り替わっている理由になります。

そのため、1つの媒体の情報だけ整えればマーケティングはOKではなく、様々な媒体で検索をして意思決定をされるからこそ、「どこで情報を発見されて、どこの媒体を経由させ、どこで刈り取るのか」という大枠のマーケティング目線を持つことが店舗集客成功のカギになるでしょう。

最後に

Googleビジネスプロフィールの重要性について紹介をしてきましたが、Googleビジネスプロフィールだけを店舗集客手法として捉えるのではなく、市場の変化にあわせて多角的にマーケティングを行っていくことが重要です。

ただし、Googleでの店舗検索傾向が増えてきていることを踏まえ、Googleビジネスプロフィールの運用は店舗のマーケティングの主軸となることは間違いないでしょう。

トライハッチでは、30,000店舗の店舗データから様々な運用支援をしてきたデジタルマーケティング会社となります。店舗様の運用をサポートするべく、自社運用でGoogleビジネスプロフィールを運用していけるよう、自社開発をしたMEOチェキという分析ツールをもとにノウハウの提供もさせて頂いております。

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