「せっかく塾や講座を開いたのに生徒がなかなか集まらない」といった悩みを抱えている方も多くいらっしゃるでしょう。
生徒が集まらなければ、良い教材や授業を取り扱っていたとしても意味がなく、経営も厳しくなってしまいます。そこで今回はオンライン・オフラインで活用できる生徒募集の方法を10個紹介します。
また、生徒募集する際に重要となってくる要素も解説しますので、合わせて参考にしていただければ幸いです。
- 生徒募集をする際に重要な要素
- 生徒募集する際の具体的な方法
生徒募集する際に重要な項目
生徒募集する際に重要な項目は以下の5つです。
- どのような結果が出るのかを具体的に明示する
- ストーリー性のある募集をおこなう
- 生徒のニーズを考えたキャッチコピーや募集広告を作成
- ブランディングをおこなう
- 見込み客をつくることも忘れずに
では次の項目で詳しくみていきましょう。
①どのような結果が出るのかを具体的に明示する
自社のサービスをうけることで、生徒がどのような結果を出せるのかを明確に示すのは大事です。
例えば、「頭がよくなります」と「東大合格できます」であれば後者の方が生徒自身のイメージがわきやすく、このサービスをうけたいとなります。
しかし、必ず東大に合格することを約束することは不可能です。そのため、過去の事例をより具体的に提示することで、自社サービスの有用性をアピールできます。
つまり、志望校の合格実績があれば「この塾に入る、もしくは講座をうければ合格するかもしれない」といったイメージを持ってもらうことが可能です。
②ストーリー性のある募集をおこなう
顧客は多くの学習塾からサービス比較を行い、一番自分に合っていると感じるサービスを合理的に選択します。
しかし、人は全ての判断を合理的におこなう訳ではありません。そのため、感情に訴えて訴求することは生徒募集する上で重要な部分といえます。
そこで人の感情に訴える訴求方法が「ストーリー性」です。
例えば、進研ゼミでは付録漫画において、これまで勉強をしてこなかった生徒が進研ゼミを利用したことにより、どんどん成績が上がっていく様子をストーリー仕立てでアピールしています。
このようにサービスのストーリー性を見込み客である生徒の感情に訴えることも重要です。
③生徒のニーズを考えたキャッチコピーや募集広告を作成
ニーズの把握は生徒募集だけでなく、商品やサービス販売全てに通ずるものがあります。
どんなに良い商品やサービスであったとしても相手のニーズと合致していなければ、売ることは難しいでしょう。
例えば、スポーツジムのお客様の場合、「ボディビルダーで優勝したい方」と「少しダイエット目的で運動したい方」は同じスポーツジムへの見込み客といえどニーズが異なります。
そのため、ニーズにあったメニューやサービスの用意をおこない、それぞれのニーズにあった生徒募集をすることが必要です。
④ブランディングをおこなう
ブランディングは競合サービスと差別化するために必要な施策です。
同じようなサービスを展開している場合、差別化がないと、「なぜ自社のサービスを使わないといけないのか」あいまいになってしまいます。
そのため、訴求力が弱くなってしまい、思ったより生徒募集が集まらないでしょう。
自社サービスのブランディングをおこなうことで、「なぜ自社のサービスを使わないといけないのか」に訴えかけましょう。
⑤見込み客をつくることも忘れずに
最初から生徒を募集するのではなく、見込み客を作ってから生徒募集をするというやり方も取り入れましょう。
意思があいまいな生徒を入れてしまうと、中途解約をされてしまう可能性があります。
せっかく生徒を集めたのにも関わらず、途中で生徒がいなくなっては本末転倒です。
そのため、生徒募集と同時に「見込み客がお客になった段階でサービスを提供する」といった道筋を整えることも重要です。
生徒募集の方法~オフラインマーケティング~
生徒募集する際に重要な項目を紹介しましたので、実際に生徒募集をする方法を紹介します。
- 地域掲示板などにポスターを掲載
- セミナーで生徒募集する
- 電話営業で生徒募集する
- 折り込みチラシで生徒募集する
- 口コミ伝えで生徒募集
では次の項目で詳しくみていきましょう。
①地域掲示板などにポスターを掲載
生徒募集をおこなう場合、店舗タイプであれば店舗周辺に生徒がいなければ集客には繋がりません。
そのため、地域掲示板など地域独自の情報が掲載されている場所にポスターやチラシを貼ることで、生徒募集がおこなえます。
注意しなければいけないのは地域掲示板の注目度です。都心ではこのような地域掲示板が形骸化しており、ほぼ使われていないといった状況も考えられます。
人通りが多く目に留まる場所なのか、地域の住人はよく地域掲示板を目にしているのかリサーチしてからポスターを掲示するか決めましょう。
②セミナーで生徒募集する
セミナーでは生徒に対して、多くの情報を提供することができます。
また、授業関連のサービスを提供している会社では、実際にどのようなサービスを提供しているのか生徒が分かりやすいといったメリットがあります。
セミナーを開催する目的はあくまでも生徒募集ですので、セミナーをやりつつも最後には生徒募集に繋がる動線を確保する必要があります。
③電話営業で生徒募集する
ネットが主流となった今でも生徒募集における電話営業は有効な手段といえるでしょう。なぜなら、電話することで相手の信頼を勝ち取ることが可能だからです。
電話営業をおこなう担当の実力に依存する部分が大きいのですが、メールやSNSで生徒募集にはない、「人の感情にうったえる」ことが可能です。
ただし、電話営業では多くの方にリーチすることは難しいため、オンライン上で多くの方にリーチして見込み客を作り、電話営業でクロージングしていくといったやり方が良いでしょう。
④折り込みチラシで生徒募集する
折り込みチラシはインターネットをあまり使わない層へリーチできたり、地元に密着している店舗であることをアピールできたりします。
ただし、人によってはチラシを一切見ずに捨てられる場合もあるため、チラシを配る地域の客層はリサーチしておく必要があります。
⑤口コミ伝えで生徒募集
口コミは商品やサービスを購入する際に、消費者が一番気にする部分といっても過言ではありません。事実、Amazonの口コミやGoogleマップの口コミ、信頼している人からの口コミなど様々な部分で口コミが及ぼす影響は大きいです。
しかし、口コミはすぐにたまるものではなく、これまでの積み重ねがものをいう部分です。
したがって、口コミを増やそうとするのではなく、良いサービスを提供し続けた結果、生徒が集まるといった具合です。
一点注意したいのは「口コミの購入」です。インターネット上では口コミを購入できる環境がそろってしまっているため、安易に口コミを購入してしまおうと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、口コミ購入がバレた際の信用の失墜や炎上リスクを考えれば、口コミの購入は絶対にしてはいけない行為といえます。
生徒募集の方法~Webマーケティング~
次に紹介するのはWebマーケティングにおける生徒募集の方法です。
- SNSで生徒募集する
- 自社メディアを立ち上げSEO対策をおこなう
- MEO対策でGoogleマップの検索上位を目指す
では次の項目で詳しくみていきましょう。
①SNSで生徒募集する
スマホが普及した現代においては、SNSを使った生徒募集も有効な手段の一つといえるでしょう。
SNSにはTwitterやFacebook、Instagram、TikTokなど様々なものがあります。
各SNSによってターゲットとなるお客の層が異なってくるため、自社が提供するサービスにマッチしたSNSを利用することが重要です。
SNSは自社サイトを立ち上げて行うSEO対策よりも、早期に成果がでますので、インターネット上で少しでも早く生徒募集したい方におすすめの手法です。
⑦自社メディアを立ち上げSEO対策をおこなう
自社メディアを立ち上げて、「受験 つらい」などの様々キーワードに対応した記事作成をおこない、SEO対策をおこなうのも生徒募集に有効な手段の一つといえるでしょう。
キーワードにもよりますが、検索してきた見込み客がそのまま自社のサービスに申し込みする場合はもちろん、オンライン上でコンテンツ配信など、自社メディアは生徒募集以外の用途にも使える点がメリットです。
注意点としては自社メディアのSEO対策は効果が上がるのに時間がかかってしまう点です。また、断続的に記事をアップする必要もあり、他の生徒募集方法よりコストがかかってしまうのが難点です。
⑧MEO対策でGoogleマップの検索上位を目指す
MEO対策とはMap Engine Optimizationの頭文字をとった言葉となり、マップエンジン最適化のことをいいます。
Googleマップ上の検索順位をあげることにより、見込み客の方が自分が住んでいる地域周辺においてお目当てのサービスがあった場合に応募がしやすい状況をつくることができます。
自社全体のサービスに対して訴求したいのではなく、店舗ごとに人を集めたい場合に有効な手段といえるでしょう。
また、SEO対策と比較して無料で始めることもでき、対策したとしてもSEO対策ほど費用や時間がかからない場合が多いです。
そのため、店鋪集客において、非常に有効視されているのがMEO対策となり、Googleマップを活用した集客術は年々重要となっています。
⑨OMOマーケティングで生徒募集する
OMOマーケティングとはOnline Merges with Offlineの頭文字をとった言葉となり、オンラインマーケティングとオフラインマーケティングを融合したマーケティング手法のことをいいます。
オンライン上でリーチできる生徒とオフライン上でリーチできる生徒は重なっている部分もありますが、どちらか一方でしかリーチできないといった場合もあります。
このような場合ではオンラインの生徒募集のみ、オフラインの生徒募集のみをおこなっていると、見込み客を逃してしまいます。
多くの生徒にリーチしたい状況であればOMOマーケティングを採用してみましょう。
⑩O2Oマーケティングで生徒募集する
O2OマーケティングとはOnline to Offlineの頭文字をとった言葉となり、オンラインマーケティングを足がかりとしてオフラインマーケティングをおこなう手法のことをいいます。
OMOマーケティングに似ていますが、O2Oマーケティングはあくまでもオフラインが主体のマーケティング手法となっています。
例えばオンライン上では実店舗で使用できるクーポンなどを紹介、オフライン上で集客をおこなうといった方法があります。
まとめ
今回は生徒募集の方法10個と生徒募集する際に重要な項目を紹介しました。
生徒募集をおこなう方法は今回紹介した10個も含めて様々な種類がありますが、どの生徒募集方法を使用するにせよ、最初に紹介した生徒募集する際に重要な項目は忘れてはいけません。
むやみに生徒募集をおこなうのではなく、効果的な生徒募集をおこない、少ないコストで多くの生徒を集めましょう。
パティシエ、カフェ店長として複数店舗の運営を10年以上経験。その際にMEOやInstagram運用、SEO対策の知見を蓄積。その後、株式会社トライハッチに参画。マーケティングサポート本部の責任者として、お客様のMEOやSEOを中心に上位表示や来店増加を支援。その他にもMEOのランキングシグナルにおけるアルゴリズム解析やチームマネジメントを実施。累計3,000店舗以上のMEO支援実績。