Google Mapsを活用して移動をしている方は世界的に非常に多いと思います。

日本国内でもGoogle Mapsを活用して知らない道の移動をしている方も多いのではないでしょうか。

今回、今まで車、電車、徒歩等のルート検索しかなかったGoogle Mapsに、国内でもGoogle Maps上で“自転車のルート検索”ができるようになりました。

今回は、日本国内にGoogle Maps上に自転車のルート検索ができたことによるユーザーに対してのメリットだけでなく、今後Google Mapsがよりよいマップツールになるであろう理由について解説をしていきます。

Googleビジネスプロフィールへ名称変更

2021年11月初旬に「Googleマイビジネス」は「Googleビジネスプロフィール」へ名称変更されました。本記事では、分かりやすさを重視し、一部「Googleマイビジネス表記」を使用させて頂いております。

GoogleMaps上の自転車ルート検索でできることとは?

日本国内のGoogle Mapsの自転車ルートの対応は2020年9月18日から東京、神奈川、大阪、愛知、埼玉、千葉、兵庫、北海道、福岡、静岡の10都道府県で利用が可能になりました。

今までこの機能に対応していた国はアメリカ、カナダ、イギリスをはじめとした14か国のみでしたが、自転車移動を好むユーザーから「もっと使いやすいルート検索」を求める声が寄せられていたことで追加されたようです。

機能としては2010年から登場していたものだっただけに、10年経ってやっと日本にもという感覚ですが、自転車移動を好むユーザーにとっては非常に嬉しい追加機能だと思います。

下図のように、ルート検索に”自転車タブ”が追加されていることがわかると思います。

自転車タブを選択すると、自転車で通る際に最適なルートを表示してくれます。

最適なルートとは、

  • 急な坂
  • トンネル
  • 悪路

このようなことを考慮して最適なルートを計算してくれるのです。

またそれだけではなく、自転車をよく乗る方には非常に嬉しい機能があります。下図は車のルート検索と自転車のルート検索を比較した際に表示される項目の違いになります。

■車の場合

東京駅に向かう際の車でのルートを算出しました。交通状況をグラフで教えてくれます。

また、ルート上に混雑が予想される経路に色がついているところを見ると、迂回を検討できるなど非常にわかりやすいです。

■自転車の場合

同じく東京駅に向かうルートを自転車ルートで算出しました。

目的地までの“勾配”までがグラフで一目瞭然になっていることがわかります。

複数のルートが表示されていれば、坂道の少ない道を選ぶことも可能です。

距離の短いルートよりも、距離は長くても坂道の少ない平坦ルートを選んだほうが目的地までの到着時間が短くなる可能性も高く、

自転車を活用しているユーザーにとっては非常に使い勝手の良い機能の追加がされているのではないでしょうか。

自転車のルート検索機能がもたらす、今後期待できることとは?

Yahoo!地図は、株式会社ゼンリンの地図を使っている中で、Google Mapsは”自前”で地図を用意しているため世界各国に対応することができますが、国内地図という面からみるとYahoo!に正確性で劣っていることがわかっています。

詳しくはこちらの記事を見てみて下さい。

(参考)Yahoo!プレイスを最適化するとYahoo!地図とYahoo!ロコに上位表示されるって知ってました?

■Google Mapsの場合

中野駅周辺を検索した際、大きな道、細い道もわかる仕様にはなっていますが、建物の詳細等は分かり辛い設定となっています。

単に、旅行などの大枠の目的地にたどり着きたい場合は問題ない誤差だとは思いますが、待ち合わせとなると少し迷いそうな印象です。

■Yahoo!地図の場合

Googleと比較し、同じ中野駅で検索した際により詳細な情報が結果として表れています。そのためGoogleは、より国内のデータを貯めることで正確性を高める必要があります。

そこで自転車ルート検索の機能を追加することでデータを貯めていけることが予想できます。この自転車のルート機能を使う方は、一般の自転車移動を好むユーザーだけではありません。

「Uber Eatsの配達員」さん達です。

ウーバー・ジャパンは、2016年9月に東京で約150件の提携レストランから始まり、翌年の2017年に約1,000件、2年目に約3,500件と規模を拡大してきています。

現在は10都市以上で10,000件を超えるレストランと提携を拡大してきている勢いのあるサービスです。

引用元)https://www.nextmobility.jp/economy_society/number-of-uber-eats-restaurant-partnerships-tops-1000020190603/

そんな勢いのあるUber Eatsは、その提携先増加に伴い配達員も増加しています。街中で見かける配達員の移動手段で多いのは”自転車”ではないでしょうか。

この新しく追加された自転車ルート検索機能で得られたデータをもとに、今後どのようにユーザーに還元されていくのかという展開が非常に楽しみです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

自転車ルートが追加されたことにより、直近では自転車を活用するユーザーにとって使いやすい仕様となりました。

また、中長期的に見てGoogle Mapsは国内ユーザーにとってまだまだ使いやすさを追求していける伸びしろを持った媒体だということがお分かり頂けたと思います。

店舗の集客には欠かせない存在となっているGoogle Maps、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)をさらに有効活用し、今後も繰り返されるアップデートに対応できる強いGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)てください。