土日に集客できていても、平日のコストが大きくてなかなか売上が伸びないという飲食店も少なくありません。
本記事は、平日の集客を伸ばすための具体的な施策を解説した記事です。飲食店がターゲットにすべき客層から集客方法まで具体的に解説します。いずれもすぐに取り組める内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
- 【飲食業界必見】独自調査から導き出すGoogleビジネスプロフィールの運用方法レポート
-
こんな方におすすめ
- 飲食業界の店舗オーナー様
- 飲食業界の集客担当様
- 飲食業界の企業様でGBP運用を強化したいと考えている方
飲食店が平日に集客したいターゲット層5選

飲食店が平日に集客したいターゲット層は、以下の5人です。
- 主婦(主夫)
- 学生
- 会社員
- シニア層
- フリーランサー
それぞれみていきましょう。
主婦(主夫)
子連れやグループで利用する方が多い主婦(主婦)は、平日に集客したいターゲットです。
家事や子育ての息抜きをしたい方が、食事や友人との会話を楽しむために利用します。そのため、長時間滞在してくれる方が少なくありません。主婦(主夫)の方を集客できると、客単価が高くなり売上をアップできるでしょう。
リラックスして過ごしてもらうために、クッションやひざ掛けを用意したり、ソファ席があればそちらに誘導したりすれば、満足度がより高まります。デザートメニューやキッズメニューを取り揃えると、親子で楽しめるため、おすすめの施策になります。満足度が高まれば、売上も自然と伸びるでしょう。
注意点は、トイレや洗面台などを定期的に掃除をしておくことです。平日に限った話ではありませんが、トイレや洗面台が綺麗になっていると主婦(主夫)の方が気持ちよく利用できます。反対にトイレや洗面台が汚いと、顧客離れが起きてしまうでしょう。
学生
高校生や大学生、専門学生などが集客のターゲットになります。
大学生や専門学生は、授業と授業の間の空き時間に飲食店を利用する傾向があります。また、アルバイトまでの空き時間をつぶしたい人もいるでしょう。
集客するコツは、学割を導入したりドリンクメニューを増やしたりして、金銭的なメリットを感じてもらうことです。若い人向けにボリュームのある食事メニューを考案すれば、部活動やサークルなどで運動する学生も呼び込めるでしょう。
TwitterやLINEといったSNSツールを活用して、クーポンを配布するのも効果的です。
会社員
ビジネス街に店舗があれば、会社員がメインターゲットになります。特に、会社員がお昼ご飯を食べるための11時から13時の時間帯は狙い目です。
お店への満足度を高めるために、商品の提供を待たせないようにしましょう。この時間帯だけ調理スタッフや接客スタッフを増やして、提供スピードを早くするのがおすすめの対処法になります。
スピーディーに料理を提供できれば、リピーター獲得につながります。会社の中で評判になれば、新規顧客の増加も見込めるでしょう。
また、お昼休み以外でも、一息つきたい会社員が利用するケースも考えられます。ホッと一息つけるようなセットメニューを用意するとよいでしょう。
ほかにも、ビジネスマン同士のコミュニケーションの場として利用されることもあるため、音楽や照明を工夫して、店内の雰囲気を落ち着いたものにしておくのがおすすめです。
シニア層
シニア層には、仕事を定年退職したりセミリタイアしたりした方のほか、育児が一段落した方もいます。自分の好きにできる時間を持っている方が多いため、ゆっくり過ごせる仕組みをお店に設けると、リピーター創出につながるでしょう。
細かい話になりますが、室内の温度を適切に保つことが大切です。 シニア層を集客する場合、エアコンなどを活用して、過ごしやすい環境をつくるのが優先事項になります。
そして、健康に気を配ったメニューの導入や色や文字の大きさに気をつけたメニュー表を用意しましょう。飲食物の味はもちろんですが、利便性を重視するのがおすすめです。
よい口コミが広まれば、近所の友人や町内会のつながりで、団体客を呼び込めるかもしれません。やや細かい点に注意が必要ですが、シニア層を集客できると売上アップにつながるため、積極的に取り組んでいきましょう。
フリーランサー
これから増えてくると考えられるのがフリーランサーです。
フリーランサーとは、一定の会社や団体に所属せず個人で仕事を請け負って活動している人を指します。会社員と違い、労働時間契約がなく働く場所に定めもありません。母数の多さから飲食店に集客したいターゲットになります。
内閣官房日本経済再生総合事務局が発表した報告を確認してみましょう。2020年のフリーランス実態調査結果では、フリーランスの人数をおよそ462万人と推定しています。
さらに、今回の調査で回答したフリーランサーのおよそ8割の方が「今後もフリーランスとして働き続けたい」と答えており、これからもフリーランサーの増加は十分に考えられます。
フリーランサーは一人で活動している方が多いため、お一人様を狙った戦略が適切です。
作業に集中できるような一人席を設けたりフリーWiFiを設置したり、ドリンクのおかわりサービスもおすすめです。リピートにつなげるために、クーポン券を配布したりスタンプカードを作成するのもよいでしょう。
参考元:内閣官房日本経済再生総合事務局|フリーランス実態調査結果
平日に効果的な飲食店の集客方法

平日に効果的な飲食店の集客方法はこちらです。
- 平日限定メニューの導入
- ハッピーアワーの実施
- テイクアウトの実施
それぞれ解説していきます。
平日限定メニューの導入
土日にない魅力的な平日限定メニューを導入すれば、平日に飲食店を利用できる見込み顧客にアピールできるため、平日の集客に有効な方法となります。
土日に提供するメニューとの差別化も図れるため、仕事が不定休で土日に利用できない顧客にもアピールできるでしょう。
時間に余裕のあるシニア層や労働時間に定めのないフリーランサー、主婦(主夫)などが主なターゲットになります。
ハッピーアワーの実施
ハッピーアワーとは、16時から19時頃のディナータイムより少し早い時間にアルコールを安く提供する時間を指します。仕事終わりで羽を伸ばしたい会社員の方、シニア層、フリーランサーなど幅広い方がターゲットになります。
アルコールやドリンクにあわせて、おつまみや一品料理といった料理のオーダーも見込めるのが、ハッピーアワーのメリットです。
アルコールが飲めない方のために、アルコール以外のドリンクを割引したり、おかわり自由にしてもよいでしょう。金銭的にメリットを感じた学生の来店も期待できます。
テイクアウトの実施
テイクアウトの実施は、平日の集客に有効な手段です。
食事を用意する時間を短縮したい方や、ご飯づくりを休みたい主婦(主夫)の利用も期待できます。
主婦(主夫)がテイクアウトで購入した場合、お店の味が家庭で喜ばれるかもしれません。そうなれば、今度は直接の来店が期待できるでしょう。
リピーター獲得のために、テイクアウトには、持ち運びしても形が崩れにくい料理を選びましょう。また、冷めてもおいしく食べられる料理を選べば、より顧客満足度の向上につながります。
飲食店が平日に集客するならSNSやMEO対策を活用しよう

飲食店が平日の集客に利用したいのがSNSツールです。Googleマップに掲載される自社店舗の検索順位を上げるMEO対策も、平日の集客に重要な施策になります。
SNSツールとMEO対策を活用するメリットはこちらです。
- 飲食店の情報を発信しやすく拡散もされやすい
- 幅広い年代にアピールできる
- スマートフォンを利用するユーザーに発信できる
- 顕在顧客と潜在顧客の両方にアピールできる
- Instagramなら写真や動画でお店の魅力を伝えられる
まずは、SNSツール(Twitter、Facebook、LINE)から確認していきましょう。
SNSツール(Twitter、Facebook、LINE)を活用する
Facebookのアカウントを開設して、お店の名前や営業時間、メニューなどを掲載し、集客につなげましょう。お店の情報を充実させれば、ホームページのような活用も可能です。
Twitterの投稿機能を利用すれば、登録しているフォロワーにまんべんなく情報を発信できます。飲食店なら、以下のような情報をユーザーに届けられます。
- クーポンの配布
- 期間限定メニュー開始のお知らせ
- 臨時休業のお知らせ
さらに、アクティブユーザーが9,200万人いるLINEを利用した集客も有効です。LINE公式アカウントを利用すると、友だち登録してくれたユーザーに、メッセージ機能を利用して再来店を促せるのです。
継続的にお得な情報を発信することで、リピーター創出にもつながります。
TwitterやFacebook、公式アカウントにはそれぞれメリットと特徴があります。お店の特徴にあわせて使い分けてみましょう。
参考元:Zホールディングス株式会社決算説明会 2021年度通期および第4四半期決算 プレゼンテーション資料-補足資料|ユーザー基盤 LINE 月間アクティブユーザー数より
GoogleマップのMEO対策で潜在顧客にアピール
MEO対策とは、Googleマップに掲載される自社店舗の検索順位を上げる施策を指します。Googleマップを利用すると顕在顧客と潜在顧客の両方を集客できるため、お店の売上アップに有効です。
ちなみに飲食店の顕在顧客とは、すでに自分が食べたい料理やお店が決まっている顧客のことです。潜在顧客とは、自分のニーズにまだ自分で気づいていない顧客を意味します。
Googleマップで上位表示されてユーザーの目に留まりやすくなれば、「そういえばこの料理、前から食べてみたかったんだ」などと、潜在ニーズに訴えて顧客の行動を促せるのです。
Instagramは飲食店にこそおすすめ!
Instagramの写真や動画投稿機能が、飲食店のアピールに向いています。たとえば、食事のメニュー表をアップロードしたり、投稿にハッシュタグをつけてユーザーにアピールしたりできるのがInstagramの強みです。
さらに、ジオタグ(位置情報)機能を活用すると、画像の撮影場所を投稿画面に表示できます。場所名をクリックするとGoogleマップが起動して、お店の位置をGoogleマップ上で表示してくれるます。料理やお店の外観といった思わずクリックしたくなるような写真を投稿して、集客につなげましょう。
平日の飲食店の集客に効果的な方法を試して売上をUPさせよう

本記事でご紹介した中で、「これならできそうだ」「この集客方法を試してみたい」というものがあれば、すぐに実行に移してみましょう。実行が少しでも早ければ、その分効果も早く表れます。
そして、飲食店の集客を専門家に依頼するという方法もあります。まず自分で集客方法に取り組んでみて、もしも思うように集客が伸びなかった場合、プロフェッショナルにアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。
お店の状況にあった集客方法を選択して、お店の売上をアップさせましょう。
- 【飲食業界必見】独自調査から導き出すGoogleビジネスプロフィールの運用方法レポート
-
こんな方におすすめ
- 飲食業界の店舗オーナー様
- 飲食業界の集客担当様
- 飲食業界の企業様でGBP運用を強化したいと考えている方

新卒で中小企業・ベンチャー企業・歯科医院向けのWebコンサルティング会社に入社。SEM領域のアカウントセールスとして累計150医院以上のSEO対策を支援。上司であった武藤が設立したトライハッチに創業期より参画。現在は取締役COOとしてMEO、MEOチェキ、星カクトくんなどの自社サービスのセールスチームとカスタマーサクセスチームを兼任してマネジメント。