ローカルSEO(MEO)は音声検索にも効果的?ローカルSEO(MEO)で音声検索の対策も!

Google HomeやAlexaなどを活用した『音声検索』やスマートフォンの『音声検索』を利用する人も増えてきていますが、日本ではまだまだ馴染みのない検索方法だと思います。

ローカルSEO対策(MEO対策)を進めている企業様(店舗様)の中で、日本ではまだ馴染みのない『音声検索』を活用した検索方法について、どのくらいご存じでしょうか。

今回は、『音声検索』への対策の重要性と音声検索するユーザーに対し、どのような対策が必要かということを7,000店舗以上の運用ノウハウを持つ当社が解説していきます。

Googleビジネスプロフィールへ名称変更

2021年11月初旬に「Googleマイビジネス」は「Googleビジネスプロフィール」へ名称変更されました。本記事では、分かりやすさを重視し、一部「Googleマイビジネス表記」を使用させて頂いております。

なぜ音声検索が必要なのか

日本人の性格から音声検索を活用しない傾向があるといわれています。

しかし、音声検索はテキスト入力の検索方法とは検索方法が異なりますので、今までのローカルSEO(MEO)、SEOに変化を加える必要があります。

テキスト入力の検索方法は、例として「2020年×PC×おすすめ」と単語の組み合わせで検索される傾向がありますが、音声検索は「2020年のおすすめのPCは何?」といったような話し言葉(長文化・質問化)でより具体的な検索がされる傾向にあります。

皆様ご存じの通り、「ユーザーにとって有益なコンテンツがあるサイト」を上位表示するというユーザーファーストの概念を持つGoogleの検索エンジンの傾向を考えた際、情報量が多い音声検索への対策は非常に重要なものとなってきています。

実際にGoogleのTVCMでは「近くの○○」といった話し言葉での検索をしています。

テキスト入力の検索であれば「○○_焼肉」や「焼肉」といった単語で検索する方が多いと思いますが、音声検索では上記動画のような話し言葉での検索になっています。このような音声検索をするユーザーは徐々に増加してきていますので対策する必要性があります。

音声検索の利用率をアジア圏で比較してみた

音声検索利用状況

引用元:36 Kr Japan 「音声アシスタント利用状況、日本は最下位。周囲を気にする国民性が影響?

音声検索に関する世界の利用率を比較すると、利用率40%と日本の利用率が低いことがわかります。

日本人の性格から「公共の場で活用すると迷惑になる」という心理状態からプライベートな空間で使用することが多い傾向にあります。

特に中国やインドの活用が大きく、中国は道案内や買い物中にインドは「ハンズフリー」「アイズフリー」による効率化のために活用しているといわれています。

利用率は少ない傾向にある日本ですが、スマート家電等のプライベート空間による活用が、2025年には200億円市場になるといわれているため、音声検索による対策は必要不可欠となることが想定されます。

アルゴリズムアップデートのBERTによる影響

BERT(バート)アップデートとは、Googleの検索エンジン(人工知能)が検索クエリのニュアンスやコンテキスト(文脈)を理解し、より精度の高い検索結果を表示させるためのアップデートです。

もっとわかりやすく説明すると、長文の検索結果でもその文脈から検索者の意図を汲み取った検索結果が反映されることになります。このアップデートは、Google社が「過去5年で最大の飛躍」と呼んでいます。

(例1.)「縁石のない丘に駐車」と検索した場合

  • アップデート前:「縁石のない丘」の検索結果を表示
  • アップデート後:「道路の脇に車輪を向けるように運転手にアドバイスするページ」の検索結果を表示

(例2.)「オリンピックに行くためにはどうすれば良いか」と検索した場合

  • アップデート前:「現地に応援のために行く経路を教える旅行コンテンツ」を表示
  • アップデート後:「アスリートとしてオリンピックに行くために必要なこと」を表示

BERTアップデートをさらに詳しく知りたいという方は、下記にリンクがありますので読んでみてください。

参考元:BERTアップデートとは?基礎知識から対策方法まで解説!

そのため、音声検索で検索される「会話形式(長文化・質問化)の具体的な検索クエリ」がより正確に検索結果に影響を及ぼすことがわかります。

これからのスマート家電の普及、音声検索の普及が進むにつれて必ず障壁となりうる対策内容といえるでしょう。

重要な音声検索の対策方法

ここまで説明をしてきた中で、音声検索の重要性を感じて頂けたましたでしょうか。

それでは、いったい音声検索への対策はどのような取り組みが必要となってくるのでしょうか。

ここからは音声検索への具体的な対策内容をお伝えしていきます。

①Googleマイビジネスの活用

先ほど紹介したように音声検索では『近くの○○』などの話し言葉で検索されることが多くあります。目的を探す『Goクエリ』の検索結果上部にはGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)枠が表示されます。

そのため音声検索ユーザーを獲得するためには、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の活用が必要不可欠です。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のランキングシグナルは、「近接性(検索者と対象店舗の距離)」「認知性(ビジネスプロフィールの検索数や表示回数等)」「関連性(ビジネスプロフィール情報等の情報と検索クエリの関連性)」の大きく3つに分かれています。

こちらに詳細が記載されていますのであわせて読んでみてください。

引用元:ローカルSEO(MEO)のランキングシグナルとは?

物理的な問題で、「近接性」を変えることは物理的に難しいですが、「関連性」「認知性」を改善することは可能です。

「認知性」

弊社の調査では、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の検索数と表示回数を増やすことで改善をすることが可能だと考えております。

その具体的な対策内容としては下記となります。

  • サイテーション
  • 被リンク
  • 写真の投稿

サイテーションや被リンク獲得により、ユーザーの目に留まりやすい状況を作り、認知された後にビジネスプロフィール内でユーザーが興味を持つような写真を蓄積しておくことが重要となります。

「関連性」

関連性を高めるためには、レビュー(クチコミ)獲得が非常に重要となります。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)内に、対策キーワードを含んだクチコミが増加することで関連性の向上が期待できます。

また、それにより、GoogleMaps経由のアクション(電話、経路案内、WEBサイト遷移)に結び付けば、それもランキングシグナルに良い影響を与えることになります。

弊社では、実際に来店・来院したお客様にクチコミを依頼・管理できるツールを開発・提供していますので、ご興味ある方は下記よりご確認ください。

参考記事:Googleマイビジネスレビュー促進ツール「星カクトくん」

HP(SEO)で対策すること

Googleは「ユーザーにとって最適な情報を提示する」というユーザーファーストの考えを軸に持っているため、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)で行う対策と軸は大きく変わりません。

その中でも、「E-A-T」と呼ばれる対策をすることで、音声検索だけでなくSEOにも良い影響を与えることができます。

詳細は下記引用したサイトをご確認頂くと理解が深まりますが、簡単に説明すると「Expertist(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」を高めましょうと提唱しています。

引用元:E-A-Tとは?SEOにおける重要性について

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に影響を与える対策項目は下記となります。

  • 自分のビジネスに関係するコンテンツ、ビジネスのエリアに関係するコンテンツ(専門性・信頼性)を作る。
  • 競合よりも優れたコンテンツ注)長文が良いというわけではなく、自社が持つノウハウをもとにオリジナル性(専門性)を持ったコンテンツを指します。
  • 場所を示す用語を使う。
  • titleタグ、h1タグに地域名を含める。
  • ページのコンテンツに都市名を含める。
  • alt属性に都市名を含める。
  • 電話番号を構造化データでマークアップする。
  • HPへのGoogleマップの埋め込み

まとめ

今回は、音声検索について述べてきましたが、スマホの普及により複雑な検索クエリで検索される機会が多くなると予想されます。

日本ではまだまだ音声検索の需要・利用率は世界的に見ても低い傾向がありますが、今後普及されていくスマート家電が日本人の性格による障壁を払い、音声検索が日常化することで、音声検索への対策も行っていく必要があります。

音声検索が増加するにあたり、ローカルSEOやSEOの対策も工夫が必要となります。音声検索も意識した対策を行っていくようにしましょう。