ローカルビジネスオーナーがポータルサイト依存を抜け出す手順!

ローカルビジネスオーナーの多くが悩みを抱えているのが、ポータルサイトへの集客依存です。

飲食業界であれば、ぐるなびやホットペッパーグルメ、美容業界であれば、ホットペッパービューティー、不動産業界であれば、HOME’SやSUUMOと多くのポータルサイトが存在します。

ポータルサイトへの掲載費だけが増え、直接の集客が増えないことはリスクでしかありません。今回は、『ローカルビジネスオーナーがポータルサイト依存を抜け出す手順!』を解説していきます。

ポータルサイト依存を抜け出す上ではじめに考えるべきこと

ポータルサイト依存を抜け出す上ではじめに考えるべきことは、費用対効果です。

ポータルサイトの掲載費は、平均的に数万円程度です。掲載費を支払う意思決定をした際に「数万円であれば、○○件集客ができれば元を取れる」と考えたと思います。

ポータルサイト依存を抜け出すはじめのステップは、ポータルサイト掲載費と同等の金額で集客をできる方法で集客施策を行うことです。当たり前ですが、集客や売上が増えたとしても支出の方が多ければ赤字になってしまいます。

また、ポータルサイトからの集客がある場合、ポータルサイト依存を抜け出すためにポータルサイトの掲載費をやめて、違う集客施策にコストをかけることはオススメ致しません。

インターネット集客に”絶対”はありません。違う集客施策が外れた場合のリスクも考え、現状の集客を行いながら、低コストでリスクを最小限にしながら、メイン集客施策の移行を行うようにしましょう。

ポータルサイトと同価格でできるインターネット集客とは?

インターネット集客の手法も多様化したため、何が良いのか分からないビジネスオーナーの方も多くいると思います。

ここからは、弊社が今までにご支援させて頂いた経験を元に紹介していきますが、ローカルビジネスにオススメなのは、Facebook広告、Instagram集客とMEO対策です。

ローカルビジネスにオススメのFacebook集客

日本国内のFacebookユーザーは、2018年3月時点で、2,800万人の利用者がいると言われています。日本の人口が1億2千万人ですので、約5人に1人がユーザー登録をしていることになります。

Facebook広告がオススメな理由は、下記の2つです。

  • 実名制でプロフィール登録が詳細にされている。
  • 住んでいる場所が分かるため、ターゲットを狙い撃ちできる。

当たり前ですが、高円寺にある歯医者が、北海道に住む人に広告を出しても集客(集患)できる可能性は0に近いです。

高円寺にある歯医者であれば、高円寺近辺に住んでいる人や高円寺にある会社に勤めている人へ効率的にアプローチしたいと考えると思います。

そのため地域の新聞や折り込み広告、チラシなどのオフラインで集客施策を行う事業主様も多くいらっしゃると思います。

オフラインの集客施策も年配層を中心に効果はあります。しかし、オフラインの集客施策には“効果測定”が正しく出来ないという弱点もあります。印刷会社やポスティング会社を利用し、数十万円〜数百万円のコストを支払った結果が判断しにくいのが難点です。

また、オフラインでは、ターゲットではない人の家や会社にもアプローチされてしまうことが多く、コストの無駄を生むケースが多くあります。その点、Facebookの広告では、見て欲しい人にだけ見てもらうことが出来ます。

Facebook広告のターゲティングでは、非常に細かく配信するターゲットを絞ることが出来ます。

【Facebook広告で設定できるターゲット範囲】

基本設定だけでも住んでいる地域、年齢、性別、言語を絞ることができます。地域に関しては、都道府県以下の市区町村で設定を行うことができますので、ローカルビジネスの顧客となる地域の人だけにアプローチすることが可能です。性別や年齢も絞ることができますので、商品やサービスの特徴に合わせて、年齢や性別も絞るといいでしょう。

また、詳細設定では利用者層や趣味・関心、行動なども絞ることができます。この部分に関しても商品・サービスの特徴や獲得したいターゲット層に合わせて設定するといいでしょう。

ただ、ターゲットを絞りすぎてしまうと広告の配信が少なくなってしまい、潜在的な層へのアプローチができないですので、絞りすぎには気をつけましょう。

Facebook広告で気をつけること

ターゲットを絞れることは、ローカルビジネスにおいて利点ですが、Facebook広告でアプローチできる層は、潜在層のユーザーです。

潜在層とは、まだ商品のことを認知していないけれど、この先ニーズが顕在化される可能性があるを指します。

友人の投稿を見ているユーザーのタイムラインなどに流れる広告ですので、ある程度の体力が必要です。チラシもそうですが、ある程度の期間と配信量が必要になりますので、その点は気を付けましょう。

ただし、先ほどもお伝えしましたが、Facebook広告はデータで直ぐに効果測定を行うことができます。広告配信と分析・改善を徹底して行うことにより、集客の効率化を行うことができるでしょう。

ローカルビジネスにオススメのInstagram集客

10代〜30代の女性を中心に流行しているInstagram、インスタ映えという言葉がバズワードになるほどに盛り上がっているソーシャルメディアです。国内の利用ユーザー数は、2,000万人を超え、Facebookを追い抜く勢いで普及してきています。

Instagramは、写真の世界観が重要なソーシャルメディアですので、全てのローカルビジネスに効果的という訳ではなく、特に飲食店・美容院・美容クリニックで活用することができます。

美味しそうな料理の写真を頻繁にアップしたり、お洒落な髪型をアップすることにより、ユーザーの目を惹くことができます。

Instagram集客では、店舗のInstagramアカウントを取得し、集客したいキーワードでハッシュタグを付け、投稿を行うようにしましょう。『ハッシュタグ検索』でローカルのお店を検索するユーザーも増えていますので、『ハッシュタグ』検索ユーザーの取りこぼしをなくすためにも利用するといいでしょう。

また、コストが必要になってしまいますが、少し余裕が出てきたら、インフルエンサーを利用するのも効果的です。

インフルエンサー」(influencer)とは、「Influence」(影響、感化、作用の意)を語源とする言葉で、他者や一般社会に大きな影響力を及ぼす人や事物のことを指します。

Instagramで多くのフォロワー数を抱える人の投稿であれば、多くの人にアプローチすることができます。また、知っている人の投稿は共感力が高く、あの人が行っているなら私も行きたいと思わせることに繋がります。

美容クリニックでは、モデルや有名人などがハッシュタグを付けて、そのクリニックの投稿を行ったりしていますが、それも集客施策の1つでしょう。影響力のある人を利用するのも効果的です。

Instagram集客で気をつけること

株式会社ウィルゲートが運営する「プロモニスタ」で投稿されている「渋谷109ギャルとSEO対談!!「Googleは終わらない!いまどきの検索スタイルとは?」では、若年層でも最終的には検索エンジンで具体的な検索をし、最終的なアクションをしていることが記されています。

10代〜30代の女性をターゲットにしているからとInstagramだけを行っているのではなく、検索部分も対策を行うようにしましょう。

ローカルビジネスにオススメのMEO対策

MEO(ローカルSEO)とは

Google Map上位表示施策であるMEO対策は、ローカルビジネスの集客には必要不可欠な集客施策となってきています。

ローカルビジネスの集客では、来店させることが売上に直結し、いくらホームページのアクセスが増加しようが、来店を促すことが出来なければ意味がありません。

MEO対策は、「地域名×キーワード」検索を行う顕在ユーザーに対して、効率的にアプローチを行うことができます。SEOよりも上位に表示され、場合によってはリスティング広告の検索結果よりも上位に表示されます。

特にスマートフォンユーザーに対して視認性が高く、電話・経路案内・Webサイトへの誘導が常備化されており、検索ユーザーの来店を促す導線設計がしっかりと施されている点がメリットです。

MEO対策で気をつけるべきこと

「地域名×キーワード」でTOPページに表示される枠は3枠までです。同じ商圏エリアに競合が多くいる中で、上位表示を獲得できるのは3社のみです。

また、MEOで集客できるのは「地域名×キーワード」検索を行う顕在ユーザーです。

顕在層は自分の課題を認識している人たちです。更に、顕在化が進むと、そのための解決法も理解している状態の人たちです。なので、自分にとっての最適解を見つけようと、自ら積極的に情報を集めています。適切な場所に待ち構えて、ターゲットの求めている情報(類似商品との差別化ポイント、お得感、買い方など)を、わかりやすく伝えることが効果的になります。

ニーズが顕在化していない層にはアプローチが出来ないため、MEO対策でローカルビジネスの集客が全て網羅できる訳ではない点を理解して施策実施を行いましょう。

まとめ

1度、ポータルサイトに集客依存してしまうと抜け出すのは容易ではありません。しかし、FacebookやInstagram、MEO対策など、コストがそれほど掛からないで行うことのできる集客施策もあります。

ユーザーのモチベーションやターゲットの特徴に合わせ、ポータルサイトを抜け出すために何がベストなのかを見極め、トライ&エラーを繰り返し、ポータルサイトを抜け出す努力を行うようにしましょう。