「Googleマップを利用して集客をしたい」と考えるオーナーや担当者は少なくありません。

しかし、具体的なGoogleマップの利用方法や、効果的な活用のやり方がわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、Googleマップの基本的な利用方法から集客効果のあるテクニックまで、徹底解説していきます。

Googleマップはどんなサービス?

地図

Googleマップは、Googleが提供する無料で使える地図サービスです。

パソコンやスマートフォン、タブレットなどにインストールすれば、誰でも簡単に利用できるのが特徴。操作は簡単で、ほしい情報もすぐに手に入ります。

Googleマップは、ユーザーが使いやすいように何度も改良され、現在では地図サービス以外の機能も充実しています。

地図サービス以外の機能は、以下の3つです。

Googleマップの特徴3選
  • 位置やルート検索以外の機能が充実した地図アプリ
  • 近年は実店舗ビジネスのマーケティング戦略にも
  • 多くの利用者とアクセス数を誇るWeb集客の要

それぞれ詳しくみていきましょう。

位置やルート検索以外の機能が充実した地図アプリ

Googleマップを利用すると、現在の位置を地図上で確認できます。目的地までの距離やルートを検索する機能もあり、ナビ機能を利用すれば目的地までの詳細な案内を受けることも可能です。

Googleマップは地図アプリとして非常に優秀ですが、地図機能以外にも充実した機能が搭載されています。

その1つが、お店やサービスを探す検索機能です。Googleマップで、探したいお店のジャンルを指定すると、地域にある該当店舗が一覧で表示されます。

たとえば、「回転ずし」と検索すると、回転ずしのお店が一覧で表示されます。地図に目印がつくので、どこにお店があるのか一目で確認できます

Googleマップ

友人と急にカフェを利用する場合でも、「カフェ」と検索すれば近くにある店舗が表示されます。

表示されたリストから気になる店舗をクリックすると、お店の名前や所在地、口コミの評価まで一覧で確認できます。食事に関するお店なら、「イートイン」「テイクアウト」「宅配サービス」といった利用するときにチェックしたい情報もカバーされています。

Googleマップ

お目当てのお店を詳しく調べたい場合でも、検索機能を使えば、知りたい情報にすぐアクセス可能。急にお店を探すことになっても、時間をかけずに適切なお店を探せます。

昨今は、外出時にスマートフォンを持ち歩くことが当たり前の時代です。Googleマップアプリを利用すれば、お店探しから口コミのチェックまで、スマホ1台で完結します。

近年は実店舗ビジネスのマーケティング戦略にも

Googleマップを利用して顧客を獲得する方法は、非常にポピュラーなマーケティング戦略です。なぜなら、情報を知りたいユーザーのほとんどはGoogleマップを利用しているからです。

昔は、お店やサービスを探す際、電話帳や住所録で苦労して調べていました。ページを何回もめくったり、索引を引き直したりして、1つのお店を調べるだけでも相当な時間がかかります。

しかし、パソコンやスマホが普及した現在はそうではありません。子どもからお年寄りまで、Googleマップを使って、簡単に短時間で情報を入手できるようになりました。Googleマップには、飲食店のほかにも、公共施設やホテル、薬局、スーパーなど、ほとんどの店舗や施設が載っているからです。

そして、 効率的に集客したいオーナーにとって、Googleマップの存在は無視できない存在といえるでしょう。お店の店名や住所、連絡先といった基本情報をGoogleマップに掲載しておけば、ユーザーが自分から情報を入手してくれるので、労力が少なく大きな効果を見込めるためです。

多くの利用者とアクセス数を誇るWeb集客の要

GoogleマップやGoogle検索は、世界で最も利用されている検索エンジンです。

検索エンジンには、「Yahoo!」「Bing」「DuckDuckGo」など多くの検索エンジンが存在しますが、世界でトップのシェアを誇るのはGoogleになります。

検索エンジンの市場シェア率をみてみましょう。

日本の検索エンジンシェア率ランキング 検索エンジン 日本のシェア率世界のシェア率
1位 Google 76.39% 92.48%
2位 Yahoo! 16.22% 1.3%
3位 Bing 6.73% 3.08%
※2021年5月から2022年5月までのデータを集計しています
参照:Desktop Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats

上の図表のように、日本を含め世界で一番のシェアを誇っているのはGoogleです。日本では市場シェアの80%弱を占めています。2位のYahoo!は16%ほどと、シェア率に大きな差があります。パソコン、タブレット、スマートフォンのすべてのプラットフォームにおいて、Googleがトップシェアを誇っているのです。

そのため、インターネット上で実店舗のアピールをしたい場合は、Googleマップに情報を掲載するのが成功の近道となります。

Googleマップにお店の情報を載せる方法とは?

ステップ

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の基本的な利用方法をご紹介します。

Googleマップ基本的な利用方法
  • Googleマイビジネスに登録する
  • Googleマイビジネスの情報を充実させる
  • 写真や動画、投稿を通して発信を行う

それぞれみていきましょう

Googleマイビジネスに登録する

Googleマップにお店の情報を載せたい場合、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録します。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録してからの流れは以下の通りです。

Googleアカウントの流れ

Googleアカウントは、こちらのGoogleの公式サイトから無料で取得できます。 Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)はこちらになります。

手順4の「ユーザーが実際に訪れる場所を追加しますか?」に「はい」と回答すると、Google マップおよび Google 検索に表示されるようになります。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス) の使い方について、より詳しい解説を知りたい方はこちらをご覧ください。

合わせて読みたい
Googleビジネスプロフィールの運用方法を活用方法も解説!

Googleマイビジネスの情報を充実させる

多くの顧客を確保したい方は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を充実させましょう。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)には、お店の名前や営業時間、WebサイトのURLといった集客に直結する情報を載せることができます。展開するビジネスにあわせた情報も掲載可能です。

飲食店なら、「健康・安全に対する取り組み」を追記したり、「イートイン・テイクアウト・宅配」の有無を表示できます。細かい情報を掲載すれば、ユーザーがわざわざ電話をして確認する必要がなくなり、お店側も電話対応をしなくてよいというメリットも生まれます。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報が充実していると、ユーザーはスムーズに利用できるため、店舗集客につながるのです。

写真や動画、投稿を通して発信を行う

写真や動画を発信すれば、サービスの魅力をわかりやすく伝えられます。写真や動画には、一目で多くの情報を伝えられるというメリットがあるからです。

また、オーナーの投稿は、サービスを利用するか迷っているユーザーを引き寄せる重要なツールになります。店舗を運営するオーナーの投稿は、「誠実にサービスを提供してくれそうなお店だ」「安心して利用できそう」と投稿を読んだユーザーの不安を軽減してくれるほか、「こんなオーナーのいるお店なら行ってみたい」とオーナーの魅力がユーザーを引き寄せてくれます。

ユーザーに親近感を持ってもらうために、毎日の何気ない情報を投稿するのもおすすめです。

もっと集客に繋げたい!効果的なGoogleマップの運用テクニック3選

来店

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を充実させるだけでも、店舗集客には効果的ですが、Googleマップを運用するテクニックをさらに3つご紹介します。

Googleマップの運用テクニック3選
  • 営業時間の明確な記載や口コミ返信を継続的に行う
  • 扱うサービスやお店の雰囲気が一目でわかる写真や動画を掲載する
  • インサイト機能を活用してユーザーのニーズを深く読み取る

3つのテクニックを活用して、さらに集客を進めていきましょう。

営業時間の明確な記載や口コミ返信を継続的に行う

営業時間は、明確に記載しましょう。たとえば、「毎月第3月曜日と第4火曜日は定休日」といった表示より「今月の定休日は20日と28日です」と書かれている方がユーザーは理解しやすくなります。

また、営業日や定休日は間違いのないように記載してください。ユーザーが来店しても、お店が休みであれば、せっかくの顧客を獲得するチャンスを逃してしまいます。

また、Googleマップの検索機能やナビ機能を利用して、苦労してやって来てくれるユーザーがいるかもしれません。そこでGoogleマップの情報が間違っていれば、「苦労してたどり着いたのに、利用できなかった……」と強いストレスを与えてしまうでしょう。そうならないためにも、スケジュールは定期的に更新しておきます。事前にわかっている休みをGoogleマップに掲載しておけば、「ここのお店は利用しやすい」と感じてくれるでしょう。

口コミ返信を継続的に行うのもおすすめです。

口コミにお礼の言葉を返したり、質問にこまめに応えると、「顧客を大切にしてくれる」「仕事にまじめなオーナー」とユーザーは好印象をもちます。口コミでやり取りするだけでも、多くの人は親近感をもってくれるでしょ。継続的に利用してくれる優良顧客をつくるためにも、口コミ返信は継続して行いましょう。

扱うサービスやお店の雰囲気が一目でわかる写真や動画を掲載する

写真や動画をGoogleマップに掲載して、サービスやお店の雰囲気をわかりやすくユーザーに伝えます。魅力的な写真や動画を使えば、効率的に集客を進めることができます。

たとえば、介護施設のような接客業であれば、老人ホームの清潔感のある内装や笑顔で働く職員の写真を掲載するとよいでしょう。ユーザーは、どのような場所でどんな人に介護されるのかをイメージできるため、安心して申し込むことができます。

また、写真や動画をみたユーザーがほかのユーザーに情報を送ることで、評判がひろまることもあります。Googleマップには、「共有機能」という簡単に写真や動画を共有できる機能があり、気に入ったものをいつでもシェアできます。FacebookやTwitterをとおして、友人や家族と共有できるのです。そのため、画像や動画を掲載すると、大きな広告効果が見込めます。

インサイト機能を活用してユーザーのニーズを深く読み取る

インサイト機能とは、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のさまざまなデータを数値化して確認できる機能です。

たとえば、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のプロフィールが閲覧された回数やWebサイトへのアクセス回数がわかります。そのため、サービスや店舗がどの程度ユーザーに認知されているのかを確かめることができます。

データを集めて分析すれば、ユーザーのニーズを深く理解できるようになり、ニーズにあわせたマーケティング戦略を組み直すことも可能です。

しかし、インサイト機能で確認できるデータは多数あり、確認だけでも骨が折れる作業です。さらに、「データの集計作業」「統計データの分析」「対策の構築」などをオーナーだけで行うのは、負担が大きいでしょう。

Googleマップを本格的に運用するなら代行サービスやツール導入がおすすめ

Googleマップを運用して、実店舗の集客アップを本気で行いたい方は、代行サービスやツールの導入を検討しましょう。

代行サービスは、Googleマップの運用を専門に扱うプロフェッショナルです。費用は発生しますが、時間と手間を大きく節約できるため、費用に見合った成果を期待できます。

ツール導入も、時間を節約でき効率的に情報を集められるので、集客アップにつながります。

ぜひ自分の店舗にあったサービスを選択して、効率的に集客を進めてください。